平成30年(2018年)2月1日より桜マーク付きのライフジャケットの着用が義務付けられました。
詳しくは → 国土交通省のH.P.をご覧ください。
スマホの方は→ こちらが見やすいかと思います。
◆操船編~湖川・海~
ここでは、釣り人と漁船、レジャーボートやジェットスキーを操船される方とのトラブルを未然に防ぐ為に書いていきたいと思います。海釣りについてのコンテンツが中心ですが、湖川での釣り・操船についても触れています。
港内徐行
釣り人と船が一番接近する場所が漁港や桟橋だと思います。そんな場所で特に釣り人やボートから恐怖を覚えるのが、曳き波(引き波)です。航行時に後ろに出来る波のこと。
港則法~港内における速力の制限~
船舶は、港内及び境界付近においては、他の船舶に危険を及ぼさないような速力で航行しなければならない。
とあります。操船される方はご存知だと思いますが、速度が遅いほど舵が効かなくなります。船体の大きさ・風や波の影響も有るので、具体的な速度の表記がありません。極力、曳き波を起こさないように徐行するのがルールですが、どうしても曳き波が発生することをご理解ください。
曳き波(引き波)を知っておこう
曳き波とは
船舶が航行する時に、船体が水を押しのける時に発生する波の事です。左右に大きく広がっていきます。船体が大きいほど大きな曳き波が発生しますし、速力が大きいと曳き波も大きくなります。
桟橋では
曳き波が桟橋やボートに達すると多少は揺れます。桟橋は潮位の変化に合わせて動く様に出来ております(浮いている状態)ので、船が近づいてきたら大きく揺れるかもしれない!と危険を予知しておくことが大切です。
出来るだけ揺れないように作られていますが、歩くだけで揺れたりする所もあります。転倒や落下には充分に注意しましょう。
ダムや湖等の小型の桟橋の周りには、防波堤がない所もあります。遠くを滑走するジェットスキーやボートの大きな曳き波が来る場合がありますので、特に注意して下さい。
船や桟橋の近くを航行する場合は徐行する。(大きく迂回できない場合)
曳き波で一番怖い思いをしたのが、湖で小型ボートに乗っている時に、近距離をバスボートが全力で滑走して行った時です。 津波の様に近づいてきて左右に大きく揺れた後、岸に反射した曳き波が再び襲ってきました。左右から波が襲ってくるので転覆寸前になり本当に怖かったです。
釣りをしている遊漁船やボートを発見した場合は、徐行して追い抜くか大きく避けて曳き波を起こさないようにするのがマナーです。 それでも曳き波は少なからずやってきますので、船が近くを通り過ぎたら曳き波に備えましょう。
下記に参考動画をご用意いたしましたので、曳き波の伝わる様子と危険性をご覧ください。
曳き波に気付いた時は、周りの方(特に初心者)に知らせてあげましょう。
船の通る道筋(ミオ筋・船道)を知っておく
漁港に出入りする船には、通るべきルートとルールがあります。漁港・防波堤編でも少しだけ触れましたが、投げ釣りをしている時にトラブルになることが多いと思います。(投げ込んだ仕掛けの上を船が通り、仕掛けを切られる。釣りをしているのに近くを通って場所を荒らされた・・・など。)
船の通り道を知っておこう
船は原則として右側通行です。これは免許を持っている方はご存知だと思います^^; これが基本になっているので、出港・入港の際、右舷側の岸壁に近いところを通ります。港の規模や形状によっては真ん中を通ったりするので必ずではありまりませんが、下記のルールがあります。
◆港の出入り口付近の航法
港の入り口及び入り口付近で他の船舶と出会うおそれのある時は、入港する汽船は、防波堤の外で出航する汽船の進路を避けなければならない(出航船優先)
◆防波堤及び停泊船等の付近での航法
右小回り(右は、防波堤等の近く)、左大回り(左は防波堤等の遠く)の原則
防波堤、埠頭、その他の工作物等を右げんに見ながら航行する時は、できるだけこれに近寄り、左げんに見る時はできるだけ遠ざかって航行する。
この様な理由から船が堤防の近くを通ります。ですので、防波堤での投げ釣りは、常に周囲をよく見る必要があります。汽笛(ホーン)を鳴らしてくれる船もありますが全てではありません。船が近づいてきたら仕掛けを上げる!これに尽きると思います。
これを知っておけば、トラブルは回避出来るのではないかと思います。
釣り人の前を通る際は・・・
こちら(船・ジェットスキー)の存在に気付いてもらい、投げ釣りなどをしていないかなどを確認し、徐行して通過するようにしましょう。会釈や挨拶を交わせば、お互いに気持ちよく楽しめると思います。
手を上げ、会釈して去って行かれました。ご苦労様ですm(_ _)m
まとめ
漁師さんや漁協関連に従事される方が優先されるべき場所が多いと思いますが、釣り人も操船する人もお互いに気づかえば、未然にトラブルを防ぐことも出来ますし、互いに気持ちよく時間を過ごせると思います。
著者より
自身の経験を元に書かせて頂きましたが、間違っていることや足りないこともあると思います。少しでも参考になれば幸いです。
どうぞ良い釣行を(^^)/