スピニングルアーロッドのトップガイドを交換・修理したのでその方法をご紹介します。
釣り竿の(スピニングロッド、ベイトロッド)のトップガイドを交換修理する方法になります。
トップガイド自体を修理するのは困難なので、新しいトップガイドに交換していきます。
今回交換するのはこちらのスピニングロッドのTOPガイドです。
メインテナンス中にガイドリングに傷(ヒビ)を発見したので、即交換が必要になりました。リングの傷に糸が当たると、最悪の場合そこから切れます。
竿先を折ってしまった場合のトップガイドの修理方法はこちら
交換手順
- 古いトップガイドの取り外し
- 穂先の外径を調べる
- 新しいトップガイドの取り付け
- スレッドの巻きつけ
- コーティング
- 乾燥
ざっとですが、上記の様になります。
トップガイドの交換方法(動画)
それでは、早速すすめていきましょう。
古いトップガイドの取り外し
アルコールランプでガイドの金属部分を遠めから炙っていきます。
→ 真っ直ぐ引き抜く力を加えながら炙っていきます。
熱で接着剤が柔らかくなると抜き取ることが出来ます。
熱いので灰皿等を準備しておきます。
竿に残った接着剤を取っていきます。
穂先の外径を調べる
取り付け予定のガイド(パイプ長)をイメージしながら赤枠付近の外径をノギスで測ります。
矢印↑ のあたりで約1.75mm です。
新しいトップガイドの用意
今回用意したのは、こちらです。
PMNST 5.5 – 1.8(ステンレスフレーム SiCリング)
画像:https://www.fujitackle.com/cms-fuji/wp-content/uploads/2023/04/2023_MN_stain.pdf
パイプ内径が1.8mm の物です。
オーシャントップガイドと呼ばれており、糸絡みがしづらく足が付いているので、スレッドで竿に強力に固定できるタイプです。
新しいトップガイドの取り付け
仮合わせ
ガイドパイプの先端まで穂先が届く事を確認し、仮合わせします。
問題なく付く事を確認できたら、ガイドの向きを確認しながらグルーで仮止めします。
(温めたグルーをほんの少しだけ穂先につけてガイドを取り付けます。)
はみ出たグルーをカッターナイフで切り取ります。
グルーが冷えて固まってから行います。
切り取った状態
それでは、スレッドを巻いていきます。
スレッドの巻きつけ
こちらのスレッドを使用します。
カラーメタリックスレッド(レッド)
巻きつけ工程はこちらでご紹介しています。
巻きつけ後
コーティング
コーティングに使う道具はこちら
ジャストエース エポキシコーティング 剤(JEC-40)
トップガイドのみなので、1ml ずつで充分でした。
同量を1分以上しっかり混ぜ合わせます。(重要)
コーティング後
乾燥工程
コーティングが均一になるように専用の道具を使います。
乾燥に使う道具はこちら
富士工業 フィニッシングモーター FMM2
気温20度以上で約8時間乾燥。
釣行まで24時間は乾燥させる必要があります。
乾燥しているかどうかを確かめるには・・
同タイミングで、コーティング剤を汚れても良い紙に一滴垂らしておきます。
それを爪や楊枝などで確認すると良いと思います。
爪で「カチカチ」と音がする位に乾燥していれば、指の腹で触っても大丈夫です。
あとがき
スレッドの巻きは、慣れれば簡単です。
大事なのはコーティング剤の調合です。
きっちりと同量をしっかりと混ぜ合わせれば、失敗は少ないと思います。
参考になれば幸いです。
ブログランキングに参加しています(^^)/
応援して頂けると励みになります。(^人^)
amazonプライム会員なら送料無料&プライム割引
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません