釣り竿のグリップの延長加工とグリップの交換方法をご紹介します。

2019-11-30グリップ交換

自分でロッドグリップを交換したい、延長加工をしたいという方に参考になれば幸いです。

また、他の竿も加工予定なので工程やパーツの備忘録として綴っておきます。



今回、加工するロッドはこちら

もくじ

シマノ スコーピオン シャウラ 2621FF

シャウラ 2621FF

著者が15年以上前から愛用しているバスロッドです。

最近は海でのライトルアーゲームで使用しています。

グリップの長さは150mm で、シャクったりロングキャストをする時に、少し短いと感じていました。

また、グリップエンド付近のコルクが割れています。

これが↓↓下の画像の様↓↓になるまでの工程を綴っていきます。

完成後の画像がこちら

シャウラ 2621FF グリップ加工後

グリップは 約280mmとなり、肘で固定したり両手キャストが出来る様になり使いやすくなりました。

では、早速工程をご紹介していきます。

グリップ内部のブランク外径の測定準備

コルクグリップを剥がします

コルクを剥がして見ないと判りませんので、早速カッターナイフで切れ目を入れていきます。

切れ目を入れた真ん中の部分を、プライヤーなどで引きちぎる様に剥がしました。

コルクグリップを剥がします。

ブランクに残っている接着剤を剥がします

カッターナイフで削るように剥がしていきます。

グリップの加工中

全て剥がしても良いのですが、この段階では、後に使うカーボンパイプコルクグリップを発注していないので、届くまでに釣りのお誘いがあると困るので・・

ある程度綺麗に剥がしてみました

コルクグリップを剥がしてみた

ブランクの外径を測定

ノギスを使って測定します。

ノギスでブランクの外径を測定

8.2mm でした。

最終的に、サンドペーパーでブランク全体を擦って凹凸を無くします。

延長パイプ(カーボンパイプ)とグリップの発注

グリップ部分のブランクの外径が判りました。

ブランクはテーパー状になっておりエンド部分の方が太いはずですが、それを計算に入れても 内径9mm のカーボンパイプでいけるでしょう。

心配な方は、内径10mmの物を用意すると間違いありません。

今回使用したカーボンパイプ

ジャストエース CP40-11

  • 長さ:400mm
  • 外径:約11mm
  • 内径:9mm
  • 定価:1,400円(税別)

ジャストエース カーボンパイプ CP40-11

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今回使用したグリップ

ジャストエース TRG27-25C15

  • 長さ:250mm
  • 外径:27mm
  • 内径:15mm
  • 定価:2,400円(税別)
メモ:内径が 10mm と 15mm の2種類なので 15mmを選択

ジャストエース TRG27-25C15

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いつもお世話になっている大郷屋さんからパーツが届いたので組んでいきます。

カーボンパイプとブランクの仮合わせ

上記商品の到着日程が分かったので、事前にロッドのグリップを完全に取り除いてあります。

参考:ブランクの下処理動画

ジャストエース カーボンパイプの仮合わせ

リールシート部分にカーボンパイプが入っているのが分かります。

カーボンパイプの仮合わせ

カーボンパイプの仮合わせ

ブランクに延長用のカーボンパイプを差した状態です。

この状態でさらにコルクグリップを仮組みしてみます。

コルクグリップの仮合わせ

コルクグリップの仮組み

この時は、この状態が完成予定でした・・(過去形w)

カーボンパイプの切断位置に印を付けます。

カーボンパイプのカット位置

マジックでジャストの位置をペンでマーキングしました。

少し短い寸法に仕上げるのがコツなので、ジャストの位置にマーキングしています。

カーボンパイプをカットする

電動工具でカットしたので、工具を紹介します。

ミニルーターを実家に忘れてきたので、手元にある小型電動ドライバーを使用しました。(糸ノコでもOK)

電動ドライバーとアダプターとダイヤモンドカッター

ドリルチャックを利用して、ダイヤモンドミニカッターと接続しました。

工具の全体図(装着図)

電動ドライバーとミニカッターの装着図

カットします

パイプを回しながら刃を当てていきます。

保護メガネがあれば、使用して下さい。

手袋(軍手)は厳禁です。(巻き込まれによる怪我の防止です。回転系の工具を使用する際の基本になります)

カット後

カーボンパイプカット後

多少のずれが出る事があるので、上部の面で慣らしていきます。

ミニダイヤモンドカッター上部

カット面を垂直に当てると、綺麗な断面に仕上がります。

カーボンパイプ切断面 加工後

これでカーボンパイプの準備ができました。

テサテープをブランクに巻き付ける

テサテープ(スペーサーテープ)をブランクに巻きつけ、カーボンパイプがきっちりはまる様に厚みを調整します。

ブランクにテサテープを巻き付ける

リールシートに近い側から巻き付け、その都度カーボンパイプをはめて厚みを確認・調整します。(ブランクがテーパー状になっているので)

※カーボンパイプがスコスコではなく、適度にしっかり固定されるイメージで・・

エポキシ接着剤で固定します。

ボンド クイック5 をそれぞれ同量出して準備します。(混ぜ合わせると5分で硬化が始まります)

ボンド クイック5

塗る部分は、凹み(段差)を埋めるイメージカーボンパイプをねじりながら左右にも動かしながら隅々まで行き渡る様に・・

エポキシ接着剤を塗るイメージ

★混ぜる時間も入れて、5分以内に最終形まで持っていきます。

外気温等によりますが、5分前後から一気に固まってきます。

接着後の画像

ブランクにカーボンパイプを装着後

はみ出た接着剤は、すぐにティッシュ等で拭き取ります。

これで、グリップ延長の下準備が完成です。

10分ほど経てば、次の作業に進めるくらい接着が出来ているかと思います。(余った接着剤が固くなっていれば目安になります)

参考動画:ブランクとカーボンパイプの接着

新たなブランクにグリップを取り付ける下準備

新たなブランク(カーボンパイプ)にテサテープを巻いて調整

厚みを出す方法は色々あります。

  • タコ糸(純綿水糸)を巻く
  • テサテープを巻く
  • アーバーをはめる

タコ糸も用意しましたが、グリップ部分のパイプと後付のカーボンパイプの段差も有るので、先程と同様にテサテープで調整しました。

テサテープで厚み調整

同様にリールシート側から巻いていきます。今回は、テーパー状ではないので、何周巻けば良い高さになるかを覚えておく事で時短が可能です。もちろん一回ずつ確認すると完璧です。

仮組み状態

グリップの仮組み

グリップエンド側から

グリップエンドから確認

良い感じに中心に来ています。

いよいよ接着に入ります。

カーボンパイプとコルクグリップの接着

少し多めにエポキシ接着剤を作ります。

↓↓↓↓↓の位置にたっぷり塗っていきます。

カーボンパイプとコルクグリップを接着

コルクグリップを捻じりながら、何度も抜き差しして接着剤を段差に行き渡る様に・・

こちらも最終形まで5分以内に仕上げないといけません・・

参考動画:リアグリップの取り付け

やってしまいました・・

カーボンパイプとコルクグリップの接着 失敗

あとわずか・・という所で一気に硬化が始まり途中で完全に動かせなくなりました・・

コルクの上からでも熱を感じました。またコルクは接着剤が特に染み込みやすい気がしました。

\(^o^)/オワター

_| ̄|○

と凹んでても仕方ないので、リールを付けみてどうするかを考えてます。。

これしかない!

グリップの移植作戦

コルク移植作戦の始まりです。

①リールシート側に必要なコルクの長さを計測。

②グリップエンド側のコルクのカット位置にマスキング。

③カッターナイフで回すようにカット。

コルクグリップをカット

④切断面をサンドペーパー(240番)で綺麗に処理します。

コルク断面をサンドペーパーで処理

⑤カットしたコルクにカッターナイフで切れ目を入れます。

コルクにカッターナイフで切れ目を入れる

コルクの取り付けイメージ

コルクの取り付けイメージ

カーボンパイプにはめる際に、コルクが割れそうなら2分割にする予定でしたが、割れずにはまってくれました。喜

移植成功

コルク移植成功

切れ目が目立たない様、下向きになるよう新たに接着しました。

切れ目を下向きに接着

コルクをマスキングテープで強めにぐるぐるに巻いて、完全硬化させます。
マスキングテープで固定

グリップエンド側の処理

空洞の部分を余ったカーボンパイプで埋める作業をします。

深さの計測

ノギスを使ってカーボンパイプまでの距離(深さ)を計測。(23.5mmでした)

空洞深さの計測

余ったカーボンパイプを22mmでカット

カット位置にマスキングテープを巻いてカットします。

カーボンパイプにマスキング

カット完了。

カーボンパイプのカット完了

テサテープでかさ上げ

グリップにピッタリはまるようにかさ上げをします。

テサテープでかさ上げ

グリップに仮組み

奥まで入れると摩擦で抜けなくなるので手前で確認。

カーボンパイプの仮組み

エンドキャップと同時にエポキシボンドで接着

はみ出た接着剤を、エポキシ用の薄め液(JUS-100)をつけたティッシュで拭き取りながら慎重に固定します。

エンドキャップの取り付け

ある程度固まるまで手で抑え、硬化が始まったらマスキングテープで ×(バツ)の字に固定します。

2時間程度放置しました。

グリップ全体のクリーンアップ

サンドペーパーで磨きます

新しいコルクとリールシート前部の古いコルクの色目の差があるのでこれを修正していきます。

サンドペーパー(600番)で擦るので、傷がついてはいけない所をマスキングします。

コルク表面が本来の色になるまで、回しながら少しずつサンディングしていきます。

画像は擦った後に水拭きした状態になります。

コルクのクリーンアップ

ひび割れ箇所をコルクパテで修正

よく見るとひび割れコルクの抜けがありますので、これを埋めていきます。

コルクのひび割れ

例の切り目部分(意外と綺麗になるかも)

コルクの割れ・抜けイメージ

コルクパテのご紹介

ジャストエース コルクパテ

ジャストエース コルクパテ 中身

ジャストエース コルクパテ(CS-01)

  • 内容量:25g
  • メーカー希望小売価格:1,000円(税別)

ロッドを使い込むとコルクグリップの穴や隙間が目立ってきます。そこでこの補修用コルクパテをその穴や隙間に埋め込み、乾燥させサンドペーパーでサンディングするだけで新品の様に戻ります。

公式サイトより

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隙間を埋めるイメージで塗り込んでいきます。

水溶性のパテです。指で箇所ごとに塗り込んでいきます。

コルクパテの塗り込み作業

全体が白っぽく乾いたら1000番のサンドペーパーで磨きます。

ペーパーは少しでOK。優しく磨いていきます。

1000番のサンドペーパーで磨く

ウェットティッシュで粉の拭き上げ

今回はティッシュにアルコールスプレーを染み込ませて優しく拭き上げました。

アルコールとティッシュで拭き上げ

コルクパテの効果

コルクパテの効果

コルクパテの効果

コルクパテの効果

全体的に明るく綺麗になりました。

水溶性のパテなので、定期的に塗り込んであげると良いと思います。

ブランクにスレッドを巻きつける

↑上画像の黒い部分です。

このままではカッコ悪いのでガイドに使用したスレッドを巻くことにしました。

実は、ガイドの交換も行っていたので、同時にスレッドのコーティングを行いました。

コーティングと乾燥についての詳細

ブランクにスレッド巻いてコーティング

使用したスレッド

日輪 カラーメタリックスレッド S レッド

日輪 カラーメタリックスレッド S レッド

コーティングすると綺麗に輝きます。ブルーも綺麗です。

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コルクの形状を整形

この部分の形状が不自然な気がするので整形することにしました。

コルクの整形

傷がつかないようにマスキング

カッターナイフで少しずつ段差を削っていきます。(細かなコルクの破片が見えますね)

グリップの整形

画像右側にあるサンドペーパー(ハンドサンダー)240番を当てながら、竿を「ろくろ」のイメージで回しひたすら擦りました・・

サンドペーパーでひたすら擦る

下側の部分にコーティング液が染み込んでいたので、それも擦って取り除きました。

再びコルクパテで修復

擦った後は、コルクの抜けが発生するので、再度コルクパテで修復しました。

最後にウェットティッシュで拭き取って完成となりました。

ウェットティッシュで拭き上げ完成

おしまい。

最後までご覧いただきありがとうございました。

何か参考になれば幸いです。


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