スプールノット Spool knot
スピニングリールやベイトリールとまず最初に糸を巻き始める時の結び方です。
巻く時の注意事項など一連の流れも含めて動画と画像でご紹介しています。
結び方動画
糸を巻く工程(スピニングリール編)
1.使用するロッドを用意。
2.リールに一番近いガイドにラインを通す。
3.ラインをユニノットで結び、輪を作っておく。
4.輪を8の字にねじり2重にしてスプールに通ししっかり固定する。
(ベールを上げるのを忘れずに)




5.ドラグを締めリールをロッドに固定する。
6.テンションを掛けて糸を巻く。
糸を巻く工程(ベイトリール編)
1.使用するロッドを用意。
2.リールに一番近いガイドにラインを通す。
3.レベルワインダーに糸を通す。
4.スプールに糸をテープ等で仮止め
5.スプールに2~3周ラインを巻きつけて本線と先糸を引き出す。
(テープを剥がします)
6.ユニノットで結ぶ。
7.結び目の位置調整をする。(逃がし穴が無い時は真ん中にしてます)
8.ドラグを絞めロッドに固定する。
9.テンションを掛けて糸を巻く。
ラインにテンションを掛けて綺麗に巻くコツ
ロッドにリールを装着し、ラインをガイドに通して巻くとスプールに均一に巻くことが出来ます。
便利グッズを使用する場合もそうですが、糸がラインローラーやレベルワインダーの動きを妨げないように巻くには、ある程度の距離を取ることが必要です。
初めて自身で巻く時はロッドに装着して巻きましょう。
1人でラインにテンションを掛けるのは少し難しいです^^;
手伝ってくれる人がいれば、ラインボビンにペンなどを刺して、軍手等で糸巻きを挟みこみ抵抗を与えてテンションを掛けてもらいます。
(結構面倒がられますw)
昔は、1人でこんな感じで巻いてました^^;
ラインテンションについて
PEラインはかなり強めで5段階で言うと5、フロロカーボンラインは4、ナイロンラインは3程度のイメージで巻いています。
ラインの特性にもよりますが、これ位のテンションで巻くのがトラブルが少ないと感じています。
どれ位の量の糸・ラインを巻けば良い?
お使いのリールのメーカーホームページに記載されている推奨量をご確認頂くのが間違いないです。
【例】
シマノのスピニングリールの場合
下記の位置を超えて巻くと、AR-Cスプールの特性を活かせず、ライントラブルの原因にもなります。
ラインが余るのが勿体無くて、あと20m!と巻いてしまう事が後の後悔に・・・よく有りますw
シマノのベイトリールの場合
スプールの内側に目安となる線が付いている物があります。ある場合は、その線を超えないように巻きましょう。
ない場合は、スプールエッジの高さから約1mmほど低い状態まで巻くとトラブルが少ないと思います。(キャスティング用は特に)
画像左(コンクエストDC)の場合は、逆に少ないです。 本来の飛距離も出ませんしミスキャストやバックラッシュを誘発しますので、あまり良く有りません。
スプールに記載の糸巻き量より少ない量しか巻けない!
よくある疑問で僕も色々と悩んだことがあります。
原因1 テンションが足りていない。
自分で巻くとどうしても適正なテンションが判らず、こういった悩みが出てきます。
PEラインやフロロカーボンラインは、特に強めに掛ける必要があります。不安な場合は、信頼できる釣具屋さんで巻いて貰う事をオススメいたします。
ラインの巻き方や結び方でその釣具屋さんが信頼できるかどうかの目安にしています。
原因2 ラインの太さがメーカー毎に微妙に違う
特によくあるのが、浅溝スプールにPEラインを巻くケースです。
適正なテンションを掛けた前提で、0.8号のPEラインが150m巻けるリールに、0.8号のPEラインが120~130m程度しか巻けない場合があります。
これは、同じ0.8号のPEラインでも、4本編み(撚り)と8本編みの物では太さが異なる場合、また、同じ4本編みのラインでもメーカー毎に微妙に太さが違う場合があります。
例えば、シマノのリールにシマノの推奨ラインならぴったり巻けるのに、別メーカーのラインだと糸が余るという事が起きます。(逆もあります)
ですので、自分に合った糸を見つけ下糸調整で、75m or 100mずつ使うなどして、うまく糸が余らないように工夫することで、糸を無駄にしない様にもできます。
便利グッズのご紹介
第一精工 高速リサイクラー2.0
新しいラインの巻きつけ時は、好みのテンションを掛けられるし、ラインの入れ替え時もスピーディーに行える商品。
ラインの裏返しも簡単にできるのでとても重宝している一品です。
リールを複数お持ちの方は、巻き替え作業だけでも相当時間が奪われると思います。
買って良かった商品です。
→ フルセット版もあります。
家では業務用、遠征時は遠征用(ノンガスタイプ)がおすすめです。
→ 空港で遠征タイプにチェック入りましたが、問題なく通過できました。
まとめ
リールに糸を結ぶことは比較的簡単だと思いますが、重要なのは正しく巻きつける事だと思います。
ラインには様々な種類があり実際に使用してみないと分からないことがたくさんあります。
竿やリールとの相性もあります。釣り方や状況に応じて太さや色を変えたりもします。
綺麗に巻いたリールで早く投げたい気持ちはとてもよく解りますが、第一投目は少し重いルアーやオモリで軽く投げてライン(スプール)を湿らせてなじませてあげましょう。
巻いた後の第一投目が一番ライントラブルが発生しやすいですから^^;
また、ライントラブルに備えて、予備のラインを用意しておくと安心です^^
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